バニラちゃんとさよなら

チューリップルームで10年飼っていた、うさぎのバニラちゃんが昨夜亡くなりました。しばらく具合が悪く自宅に引き取り病院に通っていました。10才で人間でいえば90才!今まで元気に生きていましたが、最後は寝たきりになり命を全うしました。

この10年の子ども達がひまわり組のお当番として毎日のご飯とトイレのお世話をしました。トイレの匂いに敏感な子はマスクをしてやっていたこともあったし、噛みつかれて怖くなってお世話ができない子もいました。やることは同じに決まっていても、それぞれの性格と2人組でやる相手にもよって、いろんなやり方やたくさんの気持ちになったことでしょう。

お当番をすることができるのは、年長年中のひまわり組だけ。お世話をする喜びもあったことと思います。

バニラちゃんの亡骸をチューリップルームの子どもたちが綺麗に掃除をしてくれたおうちに入れました。朝登園する子にそれを伝え、お手紙を書いて入れました。

お母さんも最後の挨拶をしてくれたり、お休みのお母さんスタッフがきてくれたりと、みんなバニラちゃんへの愛いっぱいです。

年長Aちゃんが、神妙な顔をして私のそばに来ていいました。「バニラちゃんのおうちはどうするの?」

「まだうさぎちゃんを飼う気持ちにはなれないから、しばらくはそのままにしておこうかな」

話している側から顔を背けたAちゃん、涙目でした。

チューリップルームでの環境は、うさぎちゃんにとって良いものだとは思えませんが、子どもたちの気持ちいっぱいでここで過ごしたこと、バニラちゃんも幸せと思ってくれているのではないかと信じます。

10年間、ありがとう!またどこかできっと会える日まで、さようなら。

byしお

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