子どもの行動

週末…という事もあってか⁈何となく朝から興奮気味の年少Rちゃん。子どもは入ってはいけない場所に様子を見ながら入ったり(怒られないギリギリのラインをわかっています)、子どもが自分一人だったので受け入れてもらえるだろう…という確信のようなものもあるようで、普段ダメと言われてる事をやってみています。

そんな朝でスタートしました。手作りの羽子板で羽根つきをしていると、年中SくんやHくんも登園してきて、Sくんのお母さんも一緒に遊んでいました。Sくんがついた羽根が人が居るところに一直線くらいの勢いでとんできました。本人もびっくりでお母さん曰く「たまたま当たったのが、とんでいってしまった!」そうで、まさか!だったようです。

保育者も他のお母さんたちも、『そうだったんだねぇ』という雰囲気で…それを察知したのか⁈Rちゃんもこちらに向けて羽根をとばしました!

その前にも,追いかけっこをしていて『お部屋の中だから走らないよー』と、何度か言われていて,その後のわざと⁈こちらに向かって羽根を飛ばしたので『やめなさいって言ってるでしょ!終わりにしなさい』と、言いたました。

すると、「やばい!」という表情になりましたが、手に持ってた羽子板と羽根を保育者にポン!と、放り投げるように机の上に置きました。

このRちゃんの姿を見てどう感じますか?もし、我が子だったら…自分の担任の子どもだったら…。

そのまま羽子板を片付ける。

何か声をかける。

驚いて何も出来ない。

…など、それぞれだおと思います。

私は、『今の渡し方は無いでしょ(ダメでしょ)!人に物を渡すやり方ではないよ』と、しっかり叱りました。

何回も声を掛けてるのに、話を聞けなかった。

わざと人に向かって飛ばしてしまった。

物を渡すのに放り投げてしまった。物を大切に扱えなかった。

などのRちゃんの行動を見て、ここはしっかり伝えないといけない事だ、と思い怒りました。

「怒っちゃいけない」と近年子育てで聞くフレーズですが、頭ごなしに怒ったり,(大人の)怒りの感情をむき出しにして『怒る』はもちろん違いますが、

『その子の為を思って大切な事を伝える』事は必要な事です。

今回の事は、Rちゃんに対して

人の話を聞く事

人に物を渡す時の渡し方

物を大切に使う事

など、人と接する時にとても大切な事を伝えたいという思いがあっての『怒る』でした。見た目には怒られてるとうつるかもしれませんが、大切な事を伝えたいという思いが私の中に確信としてあるので、そこがRちゃんに伝わったと思います。

伝わったかどうかは、その後の子どもの行動でわかります。顔つきが「やっちゃった…反省」という表情でした。

チューリップルームは見守る保育を基本としています。だからといって何も言わずに怪我とかないようにだけ見守っているわけではありません。

人として大切な事を伝える、そこは外さずしっかり伝えています。そして時には見た目には『怒る』という状況になる事もあります。

ちなみに、Rちゃんはいつもこういった行動をしている訳ではなく、小さい子に優しく接したり、お世話もしてあげたり。時には年上の友たちにも『〇〇してあげようか?』と、気づいて声を掛けられる優しい子です。

行動1つがその子の全てと思わず、それもその子の一部と捉えるよう私も意識しています。日々子どもたちが保育の技術を磨いてくれます。

なつこ

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