フルーツバスケットと花びら遊び

今日は公園に出かけようとした途端に、雨が降ってきてしまい、お部屋でみんな遊びをしました。

子ども達の中から、希望として「フルーツバスケット(遊び)」がしたい!と声がでたので、今日は本来のやり方に沿って(フルーツを決める)やることにします。言葉だけで覚えるのは難しいので、絵カードを作りました。私が紙を切ってカードの順び、みんなに3種類のフルーツを決めてもらいます。メロン、スイカ、イチゴになりました。私が絵を描き、子どもたちにクレヨンを持ってきて色を塗ってもらいました。さっとやって何個も塗る子と、じっくり一つを仕上げる子がいます。これは平等ではないとおもわれがちですが、たくさんやりたい子と一枚だけやりたい子を尊重しています。全てがそうやっているわけではありませんが、同じことを同じようにやる、ことだけが集団の中で多くなると、個性がでてこないし自分を知るということができなくなる気がします。ここは、チューリップルームのこだわりです。

使ったクレヨンを片付けて(声かけが必要な子もいます)できたカードをみて、フルーツを一つ決め胸にセロテープで貼ります。セロテープはじぶんできれるかな?、も個々に見たいところではありました。不器用、器用それぞれですけれど、先ほどの話と同じ自分の力を知ることはとても大事。でなければやって、とお願いすればよいだけのことなので。

カードつくりに15分はかかりましたが、ひまわり組は、一つの目的にむかって、ある程度の時間集中できることを確認できました。

そんな製作絡みのフルーツバスケット!フルーツを伝え合って動きました。

その後は“桜花びら遊び”ピンク色の色画用紙を手でちぎって花吹雪にして、遊びました。チューリップ組さん、ちぎるのはなかなか難しそうでした。指先を使う遊びは脳に刺激があります。先の色塗りもそうですが、だからなのか言葉はなく静かに集中!たくさんのちぎり紙が出来上がり、一度お山にしてから散らして遊びました。椅子の上に私がのると、他の子も真似っこ笑。散らかし遊びをした後に、お片付けは定番の袋詰め!ここで年長M君チームとS君チームに二手に分かれて、袋に詰めることにしました。見た目にはイイ勝負で、保育士なっちゃんが秤をだして順にのせました。M君チームの0.2gの勝ち!S君大泣き大騒ぎ。。。

この競争には意図があり、友達と協力して一つのことを成し遂げる、こと。勝負で負けても受け入れること。の二つでした。前記はひまわり組全員参加!後記は1番受け入が難しいだろう、二人を私が指名して決めたのです。S君はしばらくして落ち着きました。勝っても負けても、繰り返しの経験が力をつけるのです。(大人の失敗も同じですね!)

保育のカリキュラム的いうと、話し合い、絵画、イメージ、決める、ゲームの理解、ちぎるという指先遊び、協力、目的意識……

になるのでしょうか。ただの乳幼児遊びと侮ることなかれ『人生の必要な知恵は全て幼稚園の砂場で学んだ〜ロバートフルガム』の言葉どおり、頭、心、体をフル活動して家庭の外の世界を生きているのです。

なんだか保育発表のような日誌になってしまいました…笑

byしお園長

この記事を書いた人

tulip-room