夢パークへ

GWでお出かけでお休みの子や、体調を崩してお休みの子がいて、3人と少ない人数での一日でした。
「3人だし、どこかお出かけしようかー?」「夢パークはー?」と、お話すると「行くー!」と、ウキウキの子どもたち。「着替え持ってきてるよねー?」と、聞くと「うん!あるよ」と、行く気満々です。保育者も急いでお米を研いで準備をしました。

行く途中で、「お腹すいたー」と、年中Mくん。他の2人もうんうん、と頷く感じです。「着いたらお弁当食べようね」と、話しながら行きました。でも、お弁当の準備をしていると「やっぱ遊びたい」と、Mくん。目の前に楽しそうな光景があるとそちらに惹かれてしまいますよね。子どもって自分の心に正直ですね。

一番に食べ終わり自転車を持ってきて遊ぶMくん。「これSが(去年の卒園児)が乗ってたから」と、持って来ました。Mくんにとっては優しくて憧れの存在のSくん。その気持ちを思い出して選んだのですね。

年長のMちゃんは、夢パークのように泥んこになったりするのは得意ではありません。どこで遊ぼうかな…と、保育者の後をついて来る感じです。しばらくすると、ターザンロープの所へ行きやってみようと挑戦。しっかりロープに掴まり、足も絡めて…でも、足元を離す一歩がなかなか…。ドキドキが伝わります。保育者が腰の辺りを支え「足、離してごらん」と、言うとゆっくり足元を離して一歩踏み出せました!全身に力を入れていましたがしっかり掴まり、ロープの揺れがおさまるまでじっと待っていました。その後は自分で降りてもう一度挑戦!保育者は今度は離れた所から見ていましたが、やっぱり一歩が出ず隣にいた他の子のお父さんに手伝ってもらい2回目も成功。
すると、その後「私も裸足になろう!」と、躊躇していた気持ちはなくなり自ら泥の中に入っていきました。

何か1つきっかけがあると、ぐんっと進めるんだなぁと、気持ちって本当に大切だなと感じました。
でも、そのきっかけも保育者が与えるのではなく子ども自ら見つけ出す事が大事です。見つけ出すまではじっと見守る。この子は自分で見つける力があるって信じて待つ。時々こんな楽しい事あるよって刺激を与えてみる事も大切ですが、基本信じて見守る。そうする事で、子ども自ら自分の中にある力を出す。それは自分の力で生きる事に繋がります。

Mちゃんはお迎えに来たお母さんに「楽しかったよー」って満面の笑みで伝え抱きしめてもらっていました。次回夢パークに行った時にはまた違う姿を見せてくれそうです。

なつこ(保育士)

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