大人の存在

今日も一日雨でしたね。体調を崩している子もいたので、雨の中外へ行くのも今日はやめて、部屋で過ごしました。

『なっちゃん、マリオの映画観に行ったんだよ』『Mもマリオ知ってるよ!マリオの弟がピーチ姫で…』『キノピオ王国もあるんだよ』と、2人の男の子が同じ内容の事を、自分と大人「保育士」の一対一でのやりとりになります。同じ話題だけど、友たちとの会話ではなく、保育者に話してばかりになってしまったので、部屋の隅の方で存在を消して仕事をしていました。

しばらくは『なっちゃーん、あのねー』と、話しかけていましたが、その後子どもたちだけで遊び始め、会話も盛り上がってきました。

チューリップルームでは、子どもは子どもの中で育つので、保育者が必要以上に介入せず見守る姿勢を心がけています。大人が「〇〇だよね」と、言うとそれが「絶対的に正しい事」になってしまうので、危険な事、人を傷つけるような事などがあった時はもちろん声をかけますが、そうではない時は、一歩下がった所で子どもたちの空間を作るよう心がけています。

大人からみたら大声で叫んでいて「うるさいな…」と、感じる事だとしても、子どもにとっては「楽しい声」と、感じる事かもしれません(もちろん公共の場でその様な声を出した時には声を掛けます)。

子どもの感じた事、子どもの判断をまずは信じようという姿勢で日々過ごしています。そうする事で、自分の感覚や感性に自信を持ち、相手の事も受け入れられる心が育つと思っています。卒園した小学生のお母さんから『担任の先生から、〇〇くんは分け隔てなくお友だちと接する事が出来る子ですね』と、言ってもらった、と嬉しい報告を聞きました!

大人の判断で伝える事、子どもの判断に任せる事、その時々で様々ですが、見守る姿勢でいる事の大切さを感じられる一日でした。

なつこ

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