子どもの変化

週末です。なんとなくのんびりとした気持ちになる金曜日。部屋で工作したり、自由遊びをして過ごしていました。登園してきた年長Kくんが「ドッジボールしたい!」と、言ってきました。Kくんは、年少の1月から入ってきました。それまでは集団生活の経験があまりなかったのです。

入ってしばらくは、緊張が取れずすごく頑張って日々過ごしていました。ルールがあるようでない、ないようであるチューリップ。戸惑うこともとっても多かったのだと思います。戸惑いや色々な経験をしながら自分の力で安心して過ごせるようになるには、助けることもあれば、(信じて)見守ることもあります。一見何もしなくてつめたい…と、見られることもあります。

「チューリップ、頑張る」と、お家では言っている時もあったようで、なかなか安心の場にはなっていないようでした。でも、ここ最近Kくんの表情が変わったな、と感じています。声も腹から出ていて「○○したい!」と、自分がやりたいことを自分の声で伝えられています。今日の「ドッジボールやりたい!」も、「あぁ、やりたいよね」と、心から思える言葉で聞いてて気持ち良かったです。

ドッジボールをした後、アベリア公園でお弁当を食べました。話題の中心はKくん!というくらい、楽しそうに話していて、図書館で借りてきた妖怪の本が恐いけど面白いんだろうな…と、聞いててK君の心模様が見えてくるようでした。周りのこもゲラゲラ笑いながら聞いていました。公園の帰り道、Kくんとお母さんに会ったら本を返しに図書館へ向かう途中でした。どうやら、恐いからもう返却するそうです。面白さも恐さも感じられて十分楽しめたのですね。

Kくんの「○○したい」と、心から思ったことを言えるようになるまで、時間はかかったのだと思います。その間大人が、いろいろ配慮することで子ども本来の力で自分を出すチャンスをなくしてしまう事もあります。保育者もグッとこらえて見守る日もあります。あの手この手で関わってみる事もあります。信じて見守るという軸は忘れないように、きっと子どもたちが教えてくれているのだなと、感じます。

益々Kくんの姿が楽しみです。

 

 

なつこ

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