子どもの力

今日も暑い一日でしたが、昨日よりは風もあって日陰では過ごしやすい場所もありました。

4月に入園した年少Tくんは、朝お母さんと離れる時に泣いてしまう事が多いです。でも、『今日は泣かない!』と、泣かないでバイバイした日もあります。

今日は、お母さんが園を出られた時、Tくんが遊びに夢中だったので気づきませんでした。でも、お母さんが出られた直後に『ママ〜!』と、探していました。

『バイバイ出来なかったね。バイバイしたかったよね』と、声をかけるとますます涙が溢れてきて。声を出して泣いてしまいました。周りの子たちも「どうしたの?」という心配な気持ちになっていたようでした。

その中で 年中Aくんが、Tくんの所に駆け寄って手を引いて、お母さんが見える窓のところまで連れて行ってあげていました。

窓越しに泣きながらですが、「ママ〜、バイバイ😭」と、手を振っていました。その手を見てみると、駆け寄ったAくんがTくんの手首のあたりを持って,手を振ってあげていました。

Tくんのお母さんが行った後、Aくんが頭を撫でてあげたり、ティッシュで涙を拭いてあげていました。

そして、その後は何事なかったかのように元気に楽しく過ごしていました。

普段だったら保育者がTくんを受け入れてしばらく抱っこや一緒に遊んでいて…そのうち遊び出す…という流れなのですが、今日は Aくんに涙を拭いてもらったら、すぐにそのままAくんと遊んでいました!

大人が入るよりも、子ども同士で解決出来ますし、あと、異年齢だからこそこういった人をいたわる気持ちや思いやりが、自然と出てくるのだと思います。

自分が小さかった時は優しくしてもらえた!と、記憶には残ってなかったとしても心のどこかに刻み込まれてる事なので、自分が大きくなった時に(誰に言われた訳ではありませんが)、優しくしてあげようと、自然に思えるのですね。

この2人、この後またちっちゃな言い合い(けんか⁈)をしていましたが、公園からの帰り道は手を繋いでいました。

日々の中で子どもから教えてもらえることが沢山あって、とてもありがたく幸せな毎日です。また、来週も楽しみです。

なつこ

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