ふうせんやさんはできず

昨日のお店やさんの話し合いで、年中T君は『ふうせんや』をやりたいと言いました。「ふうせんやさんかぁ、でもTくんふうせんふくらませる?」と聞くと首を傾げるので、裏にあったふうせんをだしてきて、「ふくらませてみて」と言いました。T君、やってみますがふくらませません。みんなシーンと見守ります。隣にいた仲良しのAちゃんは、私はできるわよという顔をしていたので、Aちゃんやってみて、と渡すとふくらませました。あ、Aちゃんできるね!
ここで私はAちゃんもふうせんやさんをT君とやる!と言いだしたらそれでいいと思いましたが、Aちゃんは何も言わないのでT君に「ふうせん、ふくらませないんだったら、ふうせんやさんはできないね。」と言いました。
T君なんとなくモヤモヤな感じだったので、「じゃおうちにそれ持ってかえって、ふくらませるかどうかやってみて」と言うと深くうなづきました。

帰りの会でそのふうせんを、他の子がもっていてふくらませようとしていたので、「あらTくんのだよね!T君ちゃんとリュックに入れておいて」T君まずい、とドキドキ。
お迎えのときにお母さんもいたのですが、私は「T君、お母さんにちゃんと話してね〜」とわざとお母さんには伝言せずにいました。
T君に負荷をかけたのです。それだけの力がある、ふうせんのこと、伝えること、できないとしてもできないことを体験してほしいと思ったからです。
次の日の朝、T君はふうせんをふくらませることができなかったのです、チューリップに行きたくないと泣いたそうです。お母さんは事情もわからず???でした。私も朝お話ができなかったのですが、お迎え時にとみぃに伝えてもらって納得。その日帰ってT君が『あんまり、しんぱすることなかった』とつぶやいたそうです。お母さんからもこういう負荷をかけてもらえること、がほんとにいいなぁと言ってくださいました。

ひとりひとりの力があります。そのままでも、ひっぱるでも、待つでも、いろんなやり方があります。今この子にとって何が必要なのか。お母さんにどこまで説明をするのか、我が子を知る、親としても自分を知ること、幼児期こそチャンスの時期です。
できる、できない、ではなくどう感じるのか、心を育てること、時には負荷も必要です。

今日はお店やさんの作業をして、公園で鬼ごっこをして遊んだそうです。
私は午前中しおワーク『話の聴き方』でした。

byしお

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