失敗すること、嫌な思いをすること

朝の集まりで、昨日何をして過ごしたのか今日は一人ひとり聞いてみました。時計回りで順番に話ましたが、年少Eくんは「話さない」と、言って発言しない事を選択しました。

もちろん、それでオッケーです。自分の意思で自分の言葉で伝えられた、自分の気持ちを大切にしていますよね。

保育者も順番が回ってきたので私も昨日の出来事を話しました。昨日は川崎子ども夢パークを作った西野博之さんの講演会に行ってきました。

その中の話で、日本は子どもの自死が多い。その理由として「自己肯定感」の低さがある。それは大人の不安が関係しているそうです。

大人(親)が不安感を持ち、我が子に「失敗させないように…」「失敗したらかわいそう…」と、我が子が失敗をする事を妨げてしまう。結果、自信のなさに繋がる。

本来子どもは自分で立ち上がる力があり、それが自信に繋がるのに,失敗を妨げる事で自信がつくチャンスを奪っているんだな…と、感じました。

このことは、またお母さんたちには伝えていきたいと思いますが、この失敗すること、立ち直る力があることは子どもたちにも伝えたいと思い,わかりやすい言葉に言い換えて伝えてみました。

友だちと遊んでて嫌だなって思うことや、失敗しちゃった…どうしよう…って思うことあるよね?そういう気持ちってね、嫌かもしれないけど、とっても大切なんだって。

だってね、失敗しちゃったけどやっぱり頑張ろ!って思う気持ちが皆んなにはあって、その力もあるんだよ!だから何か嫌なことや失敗したとしても「もうやらない」って終わりにしないで、みんなの中にある力を出してやって欲しいんだ。

嫌なことされたら「やめて」「いやだ」って言うのは誰?

と,聞いたら「(嫌なこと)された人」と、年中Rちゃん。

そうだよね。自分で言うんだよね。お母さんや大人が言ってくれる訳ではありません。自分で言うの。自分で言えるかな?

と、聞くと頷いていました。

すると、最後まで私から目を離さず聴いていた年長Mくんが拍手してくれました。

どこまでどう伝わったかは,それぞれ違うし全然伝わっていないかもしれません。でも、本当に大切なことは内容ではなく、私からの思い・気持ちとして感じてくれたようでした。

私の話を聞く空気感がとてもよく、真剣な気持ちで向き合ってくれました。

話が終わった後、へび公園へ行きました。

なつこ

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