お店屋さんの準備

おとといから本格的に始めてるお店屋さんごっこの準備。今日もさっそく登園して作業に取り掛かる年長、年中さん。

もう、3日目なので手際も良くそれぞれ進んでやっています。『〇〇が欲しい!』『これを〇〇にして』『作り過ぎちゃった、どうしよう…』『出来たー』『こんなんになっちゃった…』『〇〇だしてー』

……?

あれ?と、何か違和感を感じました。最初は作りたい意欲で、欲しい材料を求めていたのでそれを聞いて要求を聞いていました。

すると、『言えば何とかしてくれる』と、無意識に思ったようで、『自分でどうにかしよう』という意欲が失せてしまったようでした。

子どもが言っている事、要求してくる事を、やってあげたいという気持ちは大切ですが、それをやり続けると

『自分で考える力』『工夫する力』『どうにかしようという力』…『子ども自身の力』を潰してしまうことになります。

困ったことがあった時、助けを求める事も大切ですが、自分で対応する力も大事です。

物が溢れ、情報も多く、困った時解決しやすい時代です。角度を変えてみると考えなくても解決出来るという事かなと感じます。

脳みそが柔らかく、柔軟に対応できるこの子ども時代に、どれだけ困ったり、嫌な思いなどをして、自分でどう対応したか(助けを求める事も含め)で、思考回路もしっかりとした太い道筋が出来、情緒の安定に繋がります。

「可愛い子には旅をさせろ」「失敗は成功の元」などのことわざも最近あまり聞きませんが、やはり大切なことは今も昔も変わらないのだと思います。

『失敗しても大丈夫!』『あなたならできる!』と、信じて見守る姿勢の大切さを、子どもとのやり取りで改めて感じました。

要求をどんどんしてくる子どもたちに対して私は、『こっち(事務所)で仕事しなきゃいけないから、今ある物で考えて作って』と、全体に伝えて保育室から離れました。もちろん、皆んなならできるよね!という気持ちで。

すると静かになり集中して作業に取り掛かっていました。

子どもの姿から、自分の対応の間違いを教えてもらいました。

なつこ

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