たらいで水を運ぶ

 今日は朝からエネルギーいっぱい。ひまわり組は早めに宮前平公園に出て遊ぶことになりました。

小さい組もすぐに追いかけて公園へいきました。

おとといの雨で、斜面のところは赤い土がいい粘土状になっていて、いい感じで泥あそびができました。

泥あそびの延長でつい調子に乗ってしまい、サイとライオンの小さい子用の公園の遊具が泥だらけに。

これでは他の子が乗ったときに泥だらけになってしまいます。

しお(園長)に「たらいか何かで水を汲んできて泥を落としてね」と言われ

年長Mくん、たらいを水道のところまで持っていき水をいれに行きました。

水をいれたら大人一人でも運ぶのは難しい大きなたらい。

さてどうするのなぁ?と遠くから見ていると、運ぶのを手伝って!と何人かに声をかけたようです。

水が入った大きなたらいをひまわりさん5人でよいしょ、よいしょと運びました。

それを見た2歳児のY君も走っていき、自分もたらいに手をかけ運ぶのを手伝います。

水道から遊具のところまでは結構な距離があるのですが、自分たちで途中で休憩を入れ、持ち方を変えたりしながら

ひっくり返すこともなく上手に運びました。

遊具の場所に着いたら、砂場のスコップや自分の手で水をすくい遊具にかけて泥を落とします。

それを見て1歳児のHちゃんも真似をして、大きい子と同じように水をかけて遊具をなでて泥を落とす・・・を繰り返します。水遊びが大好きなちょうちょ組のY君も、水遊びになることなく、泥落としの作業に参加していました。

ひととおりきれいになって、そろそろおしまい!という段階で、たらいに残っていた水をかけたら、

たらいの底に残っていた泥で再び遊具が泥だらけに・・・。

さてさてその次はどうする?と見ていると、

今度はMくん、自分の水筒の水を遊具にかけて泥を落とし始めました。

なかなか考えるものですね(笑)

そこで終わればよかったのですが、

自分の水筒の水が無くなると、それを他の子にも強要して

「飲む水が無くなっちゃうから嫌だ」とか「お茶だからダメ」と断られ、

勝手にベンチに置いてある他の子の水筒を持ってこようとして阻止されたりしていましたが、

なんとか遊具の泥はきれいになったようです。

ピンチの時に、自分で考えてなんとかしようとする、ひとりで出来ない時には他の子に声をかけて助けてもらう、

みんなで知恵を出し合って協力してひとつの事を成し遂げる、

大きい子の様子をみて小さい子が真似をする、新しいアイディアを出す、

自分のアイディアを拒まれる、みんなで成し遂げた時の達成感・・・

少し離れたところでいろんな姿を見させてもらいました。

大人が声をかけてしまったり、途中で手を出していたら

なかなかこういう展開にはならなかったのではと思います。

こういう経験ができることを安心して見守れる保育環境は

やはりいいなあと思うのです。

とみぃ

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