伝えること

時々北風が冷たく感じましたが、気持ちの良い天気でした。

朝、2歳児Rちゃんがパズルをしていると、ピースをそーっと年少Sくんが取ろうとしていました。Rちゃんが気づきて「やめて!」と、言うとSくんは手を止めました。が、また同じように取ろうていたので『あれー?』と、保育者が声をかけてみました。すると、年少Mくんが『Sくん、だめでしょ。それはRが使ってるよ』と、怒るわけでもなく何のジャッジもなく伝えていました。皆んなから注目されてしまったSくん、自分が悪い事をしているのもわかっているので、その場からいなくなり部屋の隅で焦る気持ちを落ち着かせているようでした。

保育者が伝えてしまえば、ハッとしたり、『怒られた…』と、感じると思いますが、友だちから言われるのは、心にズシンと入るのですよね。しかもMくんは坦々と伝えてるだけなので、Sくんも『怒られた』と萎縮するような気持ちではなく、シンプルに自分に言われた内容をそのまま聞き入れられたようでした。

大人だと『人を困らせる事をして、なんでそんな事するのー?』という感情も出たりしますが、子どもは『なんでこんな事…』というような気持ちはなく、思った事をそのまま言うので、相手に伝わるのだなと感じました。

そのまま伝える事の大切さを更に感じられました。良いとか悪い(ダメだ)とか、大人はジャッジが出てしまいがちですが、フラットに声かけをする事で本当に伝えたい事がそのまま相手に届くのだと,子どもが見せてくれました。

子どもこそ先生!今日も沢山の姿を見せてくれました。ありがとう!

なつこ

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