運動会の片づけをしていて、競技でったハロウィンの衣装を出しました。それぞれに会うものが違って、お姫様や骸骨のお面を被ったり、ドラキュラのマントや天使の羽もあり好きな物を着けて楽しんでいました。その衣装を着けると一瞬でキャラクターになりきり、ドラキュラが追いかけっこをしたり、お姫様は女の子らしい仕草になっていました(お姫様は男の子です)。3歳児Mくんが「ハッピーハロウィンって来た人(登園した子)に言うんだよ。みんなハッピーになるようにね」と、心が温かくなる発言をしていました。
登園してきた3歳児Sくんに「ハッピーハロウィン」と、言って骸骨のお面を被って迎えに行ったら、こわくて部屋になかなか入れませんでした。理想と現実はそううまく繋がらない事もありますが、だからそこからどうするか…を、自分で考えて行動する力を大切に育てていきたいです。
ハロウィンごっこで遊んだ後、年長さんだけ集まってひらがな表を作りました。50音で始まるものを考え絵を描く作業をしました。まずア行を皆でやってみました。「始めにアがつくもの」を挙げてみると、飴、アリが出てきたので「飴」を描く事にしました。あいうえお全て出してみて好きなものをそれぞれ紙に描いて、描いたらのりで表に貼る、までが一連の作業です。1回やってみるとその後からは自分たちで描きたい一文字を選びどんどん描いていました。途中動きが止まっている子がいるとKちゃんは「何描きたいの?」と、声を掛けてあげていました。保育者が聞いてしまえば早いですが、子ども同士でできるかな!と、思って見守っていたら、やはりできました。大人心持ち次第で子どもの姿は大きく変わります。
何かする時いつも自信なさげな表情、気持ちでいるKくん。この時ももちろん、周りを見て大人を見て不安そうな目をしていました。Kくんは力があるのに自信がないという感じなので、大人の励まし、声掛けが必要だなと感じ「何、描きたいの?」と、聞いてみました。「ケを描きたい」と、しっかり意思がありました。「ケがつくもの何があるかな?」と、聞くと「毛糸」と、すぐ答えられました。何をするかもわかっているし描きたいものも決まってる、だけどそれでいいのか自信がない。という心情を感じたので、「Kくん、ちゃんとわかってるし合ってるよ」と、その一言だけで顔つきが変わり、次からはわからないと「これ何て描いてあるの?」と、聞いたり「〇〇描けたよ」と、見せに来たくれました。「もっとやりたい」と、小さな声で呟いていて、Kくんの意欲がみられとても嬉しかったです。
その後、公園で走っていると「K、なっちゃん(保育士)抜かせるよ!」と、うしらから全速力で走って本当に抜かしていました。普段そんな発言はないのですが、自信が出てきたのか頼もしい言葉を聞けて、益々嬉しくなりました。
自由に遊ぶ事、与えられた活動をすること、どっちが得意でどっちが苦手かそれぞれです。どちらも楽しくできる器用な子もいます。我が子はどうですか?そして苦手な事をやる時にはどんなフォローが必要でしょうか?親御さんだけでなく、日々子どもたちと接する私たち保育士も立ち止まって考えたいなと思います。
なつこ