久しぶりの曇り空。途中から雨も降ってきて涼しさも感じる一日でした。小さい子がいなくて、大きい子たちだけの日なので、自分たちの遊びを存分に出来る日でもあります(小さい子に崩されちゃう事あるからね…)。
「洗濯バサミ使いたいー」と、年長Mちゃん。渡すと、仕切り用のラティスに布をかけてそれを止めたかったようでした。年長Aちゃんは、ホワイトボードに何やら書いています。
「見てー」と、ホワイトボードを持ってきたAちゃん。見ると、「りんごじゅーす、ぱん、(じゃむつき)…」と、レストランのメニュー表になっていました。Mちゃんの布をかけたのも、レストランごっこをしていました。
この2人…実は、年少のころはケンカばかりでした!と、いうより一緒に遊ぶ事すらなく、例えば前後に並ぶと、ぶっただの叩いただの…接触するとバチバチとぶつかっていました。
先週も、水遊びで2人で椅子を並べた所に、ジュースやカップを並べて遊んでいました。私が「AちゃんとMちゃんはさ、ちゅうりっぷ(年少)の時、ケンカばっかりだったよねー」と、言うと、
Mちゃんは「えー⁈(そうだっけ…)」という反応。Aちゃんは「ちゅうりっぷの時だけじゃなくて、ひまわり(年中)の時もそうだったよ!」「Aちゃんが、最初叩いたりしたんだよー」と、去年もそうだったと言い、自分からふっかけた事も言っていました!
それを聞いてMちゃんは「そうだったの?」と、確認するように聞いていました。
ここにお互いを信頼しているというか、「あの時こうだった!」「あー言った、こー言った」と、その時の嫌だなと感じた感情が全くなく、その時に思い切り出し切って、感じ切ったからこそ、こうして『思い出話』のように話して、今では(特に最近)一緒に遊ぶようにもなりました。
感情を思い切り出す事を全力でやる経験を、頭も心も柔らかい幼少期に出来ると、この先の人生でも、何か困難があった時『嫌だな』を、自分自身で感じ切って、後は切り替えよう!と、自分のご機嫌とりを自分で出来る子になると思います。
感情を思い切り出す、そして感じ切る、その後は自分で切り替えられるよね…と、見守る。そこを大切に日々保育しています。
そして、そんな子どもたちの姿を見せてもらって、私も『何かのせい』にしていないかな?悲しい、苦しい、楽しい、嬉しいを感じ切って、思い切り出して(時と場所は考えますが…大人なので…)いるかな、と振り返る事が出来ます。
子どもはいつだって、大人の先生ですね。
なつこ