朝、年長Mちゃんが「とみぃ、昨日の続きやりたい」と、スタッフとみぃに言ってきました。「昨日の続き?なぁに?」と、聞き返すと「積み木でお家ごっこしたやつ…」と、楽しかった気持ちも出しながら言っていました。
年長TくんとMちゃんとで、積み木でお家を作って、忍者積み木(人間の形をした積み木)をそこに住む人にして遊びはじめました。リビングもベランダも広くて、そこで団欒をする4人家族。テーブルを囲んで楽しそうです。
この遊びもう少し広げたいな…と、思って、あ母さん役の積木に「ねぇねぇ、どこかお出かけしたいなー」と、子ども役になって、遊びに入ってみました。するとMちゃんが「動物園行こうか-」と、お母さんになりきってやり取りを楽しみました。
動物のフィギアを持ってくると、積み木で動物園を作りだしました。また、最近水族館に行ってる子もいたので、魚釣り遊びの魚を机にあえて3匹くらい貼って、「ここの水族館、魚が少ないんです」と、伝えると、「あっ!魚描こう」と、年長Tくん。「ここが青だったらいいよ」と、机を指してアイディアを伝える年長Rくん。ちょうど青い紙が沢山あったので持ってくると、次々に「魚描くー」と、お家ごっこしてない子たちも集まってきました。亀の甲羅の形を認識している年中Kちゃん。お当番が終わって「Kも描く」と、嬉しそうに描く年中Kちゃん。水族館に行って間もない年中Sくんは、ラッコを描いていました。
水族館も動物園もできたころ、電車で遊んでいた年少Rくんに、「水族館に行きたいから線路つなげて」と、伝えると「R、線路つなげるー」と、作ってくれました。年長Mちゃん「駅がないとだめだよね」と、四角い積み木を持ってきて駅のホームを置きました。Rくんが作った電車に乗って、水族館に着き皆が描いた魚を見て…日常で経験している楽しかった事、または、こうやってみたいなという憧れや希望が、ごっこ遊びでは思い切り出せます。
日常で経験した、楽しかった事、嬉しかった事、嫌だった事、を感じてその感情を表現したり、やってみたい(例えば、お母さんを見て料理してみたい…けど実際にはできないからやってみたいと感じる)、という憧れの気持ちを表現できるのが、ごっこ遊びだったりします。憧れを持ちつつやりたいけどできない…と思う気持ちを満たすことができます。
じゃあ、家庭でもごっこ遊びを一緒にやってあげよう!ではなく…日常の中で、色々な経験をして、嬉しい、楽しい、やってみたい、出来なくて悔しい…と、感じる経験をたくさんして欲しいです。心がたくさん動く経験をすると、自然と遊びも豊かになっていきます。一緒にあそぶことがダメではないですが、子どもの力を信じて見守る気持ちでいたいですね。
なつこ